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5月12日上梓35冊目の新刊「世界&日本の販売戦略がイラストでわかる 最新マーケティング図鑑」(宝島社)
では最新のデジタルマーケティングの他世界を席巻しはじめている中国IT企業がなぜこの10年で急成長してきたのか?についても詳しく図解をしています
中国ではアリババとテンセントの戦いが激化していますが、テンセントは一貫して「マーケット・フォロワー」でした。しかし、テンセントは「ブルーポンド戦略」で従来のフォロワーから脱却しようとしています。
ブルーポンド戦略とは?
ライバル企業との血で血を洗うような激しい競争が起きるレッドオーシャンよりも、ライバルがいないブルーオーシャンで戦うほうが楽に見えます
ブルーオーシャン戦略が有名です
しかしながら、レッドオーシャンに比べると市場規模が小さいうえ、成功してもすぐに同業他社が参入して「赤い海」になってしまうのが一般的です。
いきなり「海」で勝負するのではなく、「数打ちゃ当たる」方式で小さな池(ポンド)をたくさん生み出し、有望な市場が見つかれば資源を集中させて「オーシャン」に電撃的に急拡大させる手法が、現在注目されている「ブルーポンド戦略」です。
日本では小林製薬の「小さな池の大きな魚」戦略としても知られています。
洗眼薬分野で「アイボン」は68%、女性保健薬分野で「命の母」は58%、口中清涼剤分野で「ブレスケア」は77%、水洗トイレ用芳香洗浄剤分野で「ブルーレット」は75%、額用冷却シート分野で「熱さまシート」は58%、傷あと改善薬分野での「アットノン」のシェアは、93%を占めています(小林製薬調べ)
ポンドの量産のためには、独創的なアイデアを生み出すことに固執してはいられず、いかに既存ビジネスから「模倣」し、それを上手く組み合わせて差別化するのかが重要なカギになります。
近年、模倣と差別化による「ブルーポンド戦略」で急成長しているのが、テンセントが出資している中国ベンチャーの「美団点評(メイチュアン・ディアンビン)」です。
クーポン共同購入サービスの「美団」と、口コミサイトの「大衆点評」が2015年に合併した企業で、もともと美団も大衆点評もそれぞれの分野で中国最大規模だったため、2018年時点でユーザー数が6億人を超えていました。
「模倣」から本家を超える
美団点評は大手サービスをコピーしたフードデリバリーを軸に、大手クーポンサイトなどさまざまなサービスを模倣したビジネスを展開しています。専用アプリはフードデリバリーだけでなく、エンタメ、旅行、民泊、食品スーパー、美容院など、あらゆるジャンルの「いいとこどり」をしたことで人気が拡大。ただの模倣ではなく本家を超えるサービス内容に高めることで、「ポンド」を「オーシャン」に変えてきました。
「ブルーポンド戦略」の活用により、テンセントは「マーケット・フォロワー」からの脱却を成功させたのです。
テンセントのブルー・ポンド戦略
WeChatだけでなく、WeChatペイ(オンライン決済)、テンセントゲーム(オンラインゲーム)、テンセント・ミュージック(音楽配信サービス)、テンセント・ピクチャーズ(アニメ制作会社)、テンセント・ビデオ(動画配信サービス)などさまざまな事業を展開しています。テンセント・ピクチャーズで製作したアニメをテンセント・ビデオで配信しているように、グループ内での連携がとれており、相乗効果で各事業は少しずつ規模を拡大しています。
ブルーポンド戦略を実践するには既存の事業をある意味パクる 模倣することからはじまりますが単に模倣では勝てません いかに独自色を出して本家を上回る内容にしなければならないのです
そのために生み出されたのがPanasonic様や野村総研、日本最大の電機メーカーでも研修を実施している ビジネスモデル構築7Steps講座です
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