宮本武蔵は京都の名門吉岡家と3回に渡り闘いを行い全勝しましたがそのために心理術を使ったと言われています。詳しく見ていきましょう!個人的には日本マクドナルドの創業者藤田田氏の考えとも通じるものを感じました!経営者必読です^^
なお、京都の吉岡家は足利将軍家の剣法指南役でもあり剣法の名門でした。吉岡流は、素早く最初に切り込むという「一の太刀」という必殺技で有名です。
武蔵VS吉岡清十郎
最初の闘いは、武蔵が吉岡一門の棟梁となる吉岡清十郎に挑戦状を叩きつけます。武蔵は約束の時間にかなり遅れていきました。清十郎は真剣でむかえうちますが武蔵はなんと木刀をもって現れました。当然清十郎は苛立ち、さらに武蔵になめられたと思ったのではないでしょうか。
そして、一瞬で武蔵が清十郎を倒します。倒れた清十郎は門弟らに板の上に乗せられて家に帰り治療をして回復しましたが兵法を棄てて剃髪、つまり出家をしてしまいました。
武蔵VS吉岡伝七郎
その後、吉岡清十郎の弟である伝七郎は、兄の仇を討つために武蔵と勝負をします。
武蔵は再びかなり遅れていきました。
伝七郎は五尺余、約150センチの長い刀を持っていきます。一方の武蔵は何も手にしないで素手でいったようです。
結果はまたしても武蔵の勝利でした。武蔵は、伝七郎の長い刀を奪い取って一瞬で殺してしまったのです。
一乗寺下り松(サガリマツ)の闘い
武蔵に吉岡兄弟を打ち破られた吉岡の門弟たち数十人は、一門の汚名挽回のために武蔵に戦いを挑みます。武蔵はたったひとり。一方の吉岡又七郎は数十人の門弟とともに今回は弓矢ももっていきます。
武蔵絶体絶命です!!
宮本武蔵は、今回は夜がまだ明けない早朝に一乗寺下り松の根もとに座りじっと敵が来るのを待ちました。
吉岡又七郎たちは暗い中提灯をもってやってきます。
「どうせ武蔵はまた遅刻して約束の時間には来ないだろう」と言いながら、又七郎が松の根もとに近づきます。
すると武蔵は「待ち得たり!(待っていたぞ)」と大声で叫ぶといきなりリーダーである吉岡又七郎を切り殺してしまいます。
パニックになった吉岡門弟は体制が崩れてしまい。バラバラになって武蔵に切りかかりましたが、逆に武蔵に切られてしまいます。さらに弓も射りましたが、武蔵の袖に刺さっただけで武蔵は無傷でした。
こうして「ついに我、全勝を得たり」と武蔵は完全な勝利をおさめます。
以上の吉岡一門と武蔵の闘いから以下のようなことが言えるのではないでしょうか?
私たちの生き方やビジネスにも応用できる気がしています!
宮本武蔵と日本マクドナルド創業者藤田田氏の共通点
1 わざと遅刻して相手を苛立たせることで、相手の平常心を揺さぶり不安定にする。
2 相手が真剣なのに木刀や手ぶらでいくことで、相手を油断させる
3 一の太刀よりもさらに早く打ち込むことで、相手の強みとすることを無力化する
4 相手より先に現地に行くことで、現場の地形や戦い方などをしっかりと調査する
5 二回遅刻することで相手がまた遅刻するだろうと思いこませることで敵の隙を突く
6 絶対的な戦闘力で劣る場合(ひとりで多数を戦う)には、真っ先に相手のリーダーを倒すことで指揮命令系統を破壊して混乱させる
なおひとりで多数の人と戦う方法は「五輪書」の水の巻にも描かれていますのでまた別途ご紹介したいと思います。
このようにみてみると武蔵は卑怯な奴だと思う方も多いかもしれませんがたったひとりで大勢に勝つにはあらゆる手段を使う必要があるということだと思います。
日本マクドナルド創業者の藤田田さんのユダヤの商法という本を読んだ時と同じように後味は良くないですがやはり命がけで戦う経営者に通じるものがある気がしています。
心理術は実際「孫子の兵法」でも「兵とは詭道なり」つまり戦いとは、騙しあいなのだと言っています。ほかにも「上兵は謀を討つ」「彼を知りて己を知れば百選してあやうからず」「善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり」「進みて防ぐべからざる者は、その虚を突けばなり」などが有名ですが、まさに武蔵は孫子の兵法を実践していたかのようですね!
孫正義さんは「脳みそがちぎれるくらいに考えろ」とおっしゃっていましたが経営者は本当にあらゆる手段を検討して死に物狂いで考えているのか?今一度よく考えることが大切かもしれませんね 反省を込めてそう私は思いました!まぁこのくらいでいいかなと思ってしまいがちですからね
なお戦いの記述は武蔵の養子である伊織などによる「二天記」などに書かれてた内容をもとにしていますので必ずしも史実ではないとの指摘もありますがここではあくまでも私の解釈としてご理解ください。
以下の記事もぜひチェックしてみてください
「五輪書」に学ぶフェイクニュースやウソの情報に騙されず本質を見抜くための極意
宮本武蔵は元祖フリーエージェントだった!宮本武蔵経営学ダイヤモンドオンラインに連載記事が掲載
How Can We Help?
-
経営学用語
- AIサーバー GPUサーバー
- AI半導体AIアクセラレーター、ファウンドリー
- AI開発プラットフォーム
- GPU(画像処理半導体 Graphics processing unit)
- RAG (Retrieval Augmented Generation、検索拡張生成)
- インスタンス
- クラウドコンピューティング
- システムインテグレーター (Sler)
- シンギュラリティ (singularity)
- スケーリング則(Scaling Laws for Neural Language Models)
- ディープフェイク Deep Fake
- トランスフォーマー
- ファインチューニング
- マネージドサービス
- マルチモーダル
- 動画生成AI「Dream Machine」
- 大規模言語モデル (LLM) パラメーター数
- 生成AI
- EBITとEBITDAの違い
- NFT(Non-Fungible Token 非代替性トークン)
- SPAC スパック Special Purpose Acquisition Company 特別買収目的会社
- 「銀行業高度化等会社」とは
- 【決定版】企業価値算定DCF法CAPM ベータ値WACCとは
- オプション取引 コールオプション&プットオプション Option
- オープンAPI Open API
- キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)とは
- スワップ取引とは SwapTransaction
- テーパリング Tapering
- デリバティブとは derivative
- ハードフォークとソフトフォーク(暗号資産 仮想通貨)
- バリュー・アット・リスク Value at Risk(VaR)
- ビットコインとブロックチェーン Bitcoin&Block chain
- フィンテックベンチャー
- ブラック・ショールズ・モデル B&S Model
- リアル・オプション real option
- 一株当たり純資産とは Book-value Per Share(BPS)
- 会社のねだんの決め方~企業価値算定3つの方法 Valuation
- 会計とファイナンスの違い Accounting&Finance
- 債券とは 格付けとは
- 先渡取引とは Forward transactions
- 固定比率とは Fixed ratio
- 固定長期適合率とは fixed long term conformity rate
- 売上高営業利益率とは Operating Profit Ratio
- 売上高売上総利益率とは
- 売上高経常利益率とは ordinary profit ratio
- 当座比率とは Quick assets ratio
- 投下資本利益率(ROI)とは Return on investment
- 投資銀行(Investment Bank)&証券化
- 株主資本比率(自己資本比率)とは Capital ratio, Equity ratio
- 株価収益率(PER)とは Price Earnings Ratio
- 株価純資産倍率(PBR)とは Price Book-value Ratio
- 流動比率とは Current Ratio
- 現在価値とは何か? What is Present Value?
- 総資本回転率とは total asset turnover
- 総資産利益率(ROA)とは Return on assets
- 負債比率とは Debt Equity Ratio
- 財務諸表とは?BS PL CS
- 責任銀行原則 Principles for Responsible Banking
- 資本(自己資本)利益率(ROE)とは Return on Equity
- 配当性向とは Payout Ratio
- 金融工学とは financial engineering
- 銀行の機能とは? 金融仲介・信用創造・決済機能
- 1株当たり純利益とはEarnings per Share(EPS)
- 3つのコーポレート・ファイナンス Corporate Finance
- Alexa Rank(順位)
- DaaS Device-as-a-Subscription
- DSP SSP RBT DMP
- KGI KSF KPIの設定
- LPO Landing Page Optimization
- PASONA(パソナ)の法則 Problem Agitation Solution Narrow down Action
- RFM分析 recency, frequency, monetary analysis
- ROS/RMS分析 ROS/RMS Analysis
- SEOとSEMの違い Search Engine Optimization Search Engine Marketing
- 【まとめ】インターネット広告における主な指標 advertisement indicator
- アトリビューション分析 attribution analysis
- アドネットワーク advertising network
- アドベリフィケーション Ad-verification
- アンバサダー、アドボケイツ、インフルエンサー Ambassador Advocates Influencer
- インターナルマーケティング7つの方法 Internal Marketing
- インバウンドマーケティング inbound marketing
- エスノグラフィ(行動観察法)ethnography
- ゲリラ・マーケティング Guerrilla marketing
- ゲーミフィケーション Gamification
- コトラーの「純顧客価値」とは Net Customer Value
- コトラーの競争地位別戦略 Kotler’s Competitive Position Strategy
- コピーライティング Copywriting PREP法
- コーズ・リレイテッド・マーケティング Cause-related marketing
- サービスマーケティング service marketing
- サービス・ドミナント・ロジック Service Dominant Logic
- サービス・プロフィット・チェーン Service Profit Chain
- サービス・マーケティングの7P Service marketing7P
- ショウルーミング Webルーミング showrooming
- ソーシャルグラフ social graph
- ソーシャルリスニング・傾聴 Social Listening
- ソーシャル戦略 Social Platform Strategy
- ダイレクト・マーケティング Direct Marketing
- トリプルメディア Triple Media
- ネイティブ広告 Native advertising
- ハルシネーション ハルシネイション Hallucination
- ハワード=シェス・モデル Howard & Sheth model
- バートルテスト Bartle Test
- プログラマティック・バイイング programmatic buying
- プロダクト・プレイスメント Product Placement
- ペルソナ(persona)
- ホリスティック・マーケティング Holistic Marketing
- マズローの欲求5段階説
- マーケットシェア&マインドシェア ポジショニング戦略 positioning strategy
- マーケティングとは What is Marketing?
- マーケティングの本質とは Essence of Marketing
- マーケティングの起源 Origin of marketing
- マーケティング戦略策定プロセスの全体像 Marketing Strategy
- マーケティング戦略4P(マーケティング・ミックスMM) Product Price Place Promotion
- ラテラル・マーケティング Lateral Marketing
- リスティング広告 検索エンジン連動型広告 PPC広告 Paid Listing
- 多変量解析 multivariate statistics
- 定量分析手法多変量解析ROSRMS
- 期待不確認モデル expectation disconfirmation model
- 炎上マーケティング flaming marketing
- 経験価値マーケティング Experiential Marketing
- 行動ターゲティング広告とリターゲティング BTA behavioral targeting advertising,retargeting advertising
- 製品ライフサイクル Product life cycle
- 顧客生涯価値(ライフタイムバリュー)LTV(Life time Value)
- DAGMAR理論 DAGMAR Theory
- SERVQUAL(サーブクオル)モデル
- BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)
- DellのBTO Build To Order
- EVA Economic Value Added
- MECE(ミッシー)
- PDCA &BSC&OODA
- PEST分析 ペスト分析
- SDGsとは?
- SMART Specific、Measurable、Achievable、Related、Time-bound
- SWOT分析とクロスSWOT分析
- VRIO分析
- ★BCGのアドバンテージマトリックス Boston Consulting Group's Advantage Matrix
- ★マッキンゼーの7Sフレームワーク McKinsey 7S framework
- 「帰納法」Inductive Approachと「演繹法」Deductive Approach
- 【コア・コンピタンス】とは 模倣可能性・移転可能性・代替可能性・希少性・耐久性
- アンゾフの製品市場マトリクス(マトリックス)成長ベクトルProduct-Market Growth Matrix
- イノベーター理論とキャズム Innovation Theory & Chasm
- エフェクチュエーション(effectuation)&コーゼーション(causation)
- コーペティション経営 Co-opetition Strategy
- サンクコスト(埋没費用)バイアス
- シナリオプランニング Scenario planning
- タイムベース競争戦略 time-based competition
- デコンストラクション deconstruction
- デザイン思考 design thinking
- デジタル・フォレンジック Digital forensics
- デジュリスタンダード&デファクトスタンダード 2つの標準化(対義語) 具体例
- ネット・プロモーター経営(NPS)Net Promoter Score
- ハインリッヒの法則 Heinrich's law
- ピラミッドストラクチャー(構造化)
- フリー戦略
- フレームワークとは Framework
- ブルー・オーシャン戦略 Blue Ocean Strategy
- ポーターのCSV Creating Shared Value
- ポーターのバリューチェーン(価値連鎖)分析
- ポーターのファイブフォース分析 Porter five forces analysis
- ポーターの3つの基本戦略 Porter’s three generic strategies~ lower cost, differentiated focus
- ランチェスター戦略 弱者の戦略
- リバース・イノベーション Reverse Innovation
- 仮説思考 hypothesis thinking
- 全社戦略・事業戦略・機能別戦略 Corporate Strategy Business Strategy Functional Strategy
- 新商品や新サービスを作り出す15の発想法
- 暗黙知と形式知(SECIモデル)
- 破壊的イノベーション Disruptive innovation
- 魚は頭から腐る
- 3C分析(Customer, Competitor,Company )